スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 消えゆく至宝の広島音楽スポット ~ジャズファイブ47年の歴史に幕

cd_20141130233635096.jpg
この初回限定盤収録のピアノ&ボーカル・ヴァージョンは未聴です。
イラストby 原田泰治(私のことではありません)


 先日広島FMの取材を受けた際、「竹内まりや広島ライヴ」が22・23日に終了していたことを知りました。前回の達郎コンサートの会場で「まりや広島ライヴ」の告知を目にし当然意識はしていたのですが、オークション準備期間突入その他諸々で超多忙を極めすっかりそのことを忘れていました。何たる大ポカ。これから余裕を持ってのんびりしようと思って出戻り移転したというのに。セットリストを見ると、マイ・フェイヴァリット・まりやソングであるところの「マージー・ビートで唄わせて」があったり、フィナーレで「いのちの歌」を歌っていたり。この「いのちの歌」のことはよく知らなくて、昨年東京の出張買取で乗ったANAの機内オーディオから流れて来た小野リサのカヴァーにすっかり魅せられてしまったのです。“魅せられた”というより、“落ちた”と言った方が適切かもしれません。ヘッドフォンをセットし目を閉じてその歌詞を耳にした瞬間、感情はそんなに昂ぶっていないのに涙が“滝のように”流れて来たのです。そんな経験は初めてのことでした。帰りも同じチャンネル聴いて、また同じ状態。客室乗務員がその様子を2回共見ていたら、すっかり引いたでしょうねえ(笑)。でも小野リサ・ヴァージョン以外では反応しないんですよ。音楽って不思議ですね。その作詞こそがまりやさんでした。





five.jpg dj2.jpg
レコード購入のセレクトには岩国基地の黒人兵達にも協力してもらったという。
その交流も、古くは浜口庫之助(ハマクラ)からナベサダまで。


 そんなまりやさんのビートルズ・フェイヴァリット・ソングが「This Boy」であることも昨年知りました。正真正銘の現役ビートルズ少女だったわけで、その嗜好は凄くよく理解出来ます。そして十代で憧れていたフォーク・シンガーが吉田拓郎。その拓郎がデビュー前のGS「ダウンタウンズ」時代にたまり場としていたのが今月末で47年の歴史に幕を下ろすJAZZFIVEというわけです。ファイブについては4年前にもブログで紹介してかなり語ったつもりですが、その1年後あたりからマスターも高齢でお店に顔を出す機会がめっきり減って行き、その後は孫のKOSUKE君が中心になってDJを引き継いで創業時からのパートナーであるママさんや娘さんと一緒になってこれまでお店を守ってきたわけです。来年大学を卒業予定のKOSUKE君にお店を受け継ぐ意思について確認したところ、「ファイブはあくまでもおじいちゃんのお店であって、それをきちんとした形でフィナーレを迎えられるようにするのが僕の役目だと思っています。」ときっぱり答えてくれました。その尊敬に溢れた祖父への想いとキリリとした表情に、身の引き締まるものを感じてしまいました。






dj3.jpg

 今年で御年94才になられる安藤延夫さんの音楽職人としての濃密さは一般にはあまり理解されておらず、半世紀近くに渡って同じ空間で洋楽を流し続けて来たことの大きさは全国的にも他に比較すべきものが見あたりません。60年代末の最盛期には毎月50万円近くレコード購入されていたようで(Mellow Candle ‎の原盤 他)、その時代のジャズLPも何枚かお借りして映画「ノルウェイの森」でも使用しました。かつてワーナーから「DJ.安藤延夫が選んだR&B選」のコンピレーションCDの企画が持ち上がり、インタビュー収録に社員を自宅に案内したことがありました。普段は温厚で笑顔の愛くるしいおじいちゃん(失礼)なのですが、インタビュー中に選曲して流されていたジャズの音量がデカくて話の内容がたまに聞き取れなかったこともあり、私が気を利かせてヴォリュームをちょっぴり下げたところ、「音を大きくするとも小さくするとは何事か」と厳しく諭されたことが非常に印象に残っています。結局企画は諸事情で流れてしまったのですが、戦前の兵役時代の話やビートたけしが無名時代に新宿のジャズ喫茶で働いていた時のエピソードなど、しっかりとした口調で多くの興味深い話を聞かせていただきました。




lp_201412010005140b8.jpg
映画「ノルウェイの森」で使われたファイブのジャズLP
 

 そんなファイブも残すところ後ひと月。フィナーレへの盛り上げに何か私にも出来ないかと思案した結果、「10代の浜田省吾が愛した洋楽ポップスをファイブで聴こう!」という企画を思い立ちました。中学・高校(オマケに予備校も)の同級生だった浜田君のことは、これまでブログでもしつこく触れて来ました。これは個人的なビートルズ体験と彼とのことが濃密にリンクしているためで、別に親友とかいう間柄であったわけではなく、現に彼とは予備校時代以来会って話をしたことはありません。彼の10代の記憶は、私の中では決して美化することなく冷却保存されたままの気がします。レコード・オークションを25年継続してきて浜田君のレコードもこれまで随分売ってきましたが、それはあくまでコアなファンがいてレコード需要があったためで、商売に利用したという感覚は一切ありません。ただし今回はごめんなさい、利用させて下さい、浜田君。いいでしょ?予備校時代にお世話になったファイブのためですから。かつて安藤さんの自宅を訪れた時、岩国かどこかのライヴで浜田君が「ファイブってのがあるのね。そこで5時間ぐらいいて、帰って来て親に「予備校に行ってきました。」て言うのね。」とMCでファンに話してるテープを聞かせたことがあります。「ファイブのこと話してるの聞こえました?」と尋ねたら、「うん、聞こえた聞こえた。」と嬉しそうにされてた安藤さんの笑顔が今でも忘れられません。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ticket_20141201000925201.jpg
ママさんのご厚意で、3ドリンク付2000円で貸切提供していただきました。
    

「10代の浜田省吾が愛した洋楽ポップスをファイブで聴こう!」
                  By DJ.TAIJI

日時   12月7日(日)夕方5時~9時(貸切)
内容   大音量で60年代ポップス中心に流します(苦手な人は耳栓持参)
     トーク・コーナー、ビンゴ・ゲーム(景品多数!)その他
     予定曲:「プレイス・イン・ザ・サン」(ヤング・ラスカルズ)、「ハンバーグ」
           (プロコール・ハルム)、「あたしのベビー」(ロネッツ) 他           
    *表記は当時のレコードのままです。「あたしのベビー(Be My Baby)」の邦題
      については、今月発売のレココレ「大滝詠一のジュークボックス」特集でも
      一言書きましたのでチェックしてみて下さい(宣伝)。
参加費  3000円(3ドリンク+軽食)
申込み  軽食準備の都合もあり、参加希望の方はこちらのお問い合わせページから
       住所氏名ご記入の上お申し込み下さい。

*当日はスピーカー前のダンス・フロアに席を移動させ音楽中心に進行します。
*パーソナルな音源を流す可能性もありますので(未定)、録音はなしということでお願いします。
  ダンス・フロアに席を移動させるということはファイブ始まって以来のことかもしれませんが、
  かつてマスターが採用したという「リスニング・タイム」の再現ということでご理解下さい。
  録音なしこそは、「音楽は終ると、空間に消えてしまう。もう二度ととり戻すことはできない」の
  エリック・ドルフィー的マスター・スピリットにかなっていると思うのですがいかがでしょう?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私の企画イベントは別にして、機会があったら是非ともファイブに足を運んでみて下さい。踊りが苦手な方でも大丈夫。カウンターで一人ドリンクもOK(基本、私がそうです)。半世紀近く洋楽ビートを刻み続けた音楽空間に身を浸すことで、他では決して得られない何かをあなたは体感出来るはずです。








dj1.jpg

今年の夏、地元RCCテレビの「広島音楽探訪」という番組に安藤さんが出演。受け答えも絶妙で、正にお見事!の一言でした。

「47年、苦労も多かったけど、もう店が終わるんだと思うと涙が出そうな気がしますね。今がもう10年ぐらい若かったらもう10年ぐらいがんばろうかと思ったんですけど、もうだめですね~。」
「いろいろ聴きつめたら、演奏者の気持ちが分かります。苦しんでいるとか、喜んでいるとか。40年も50年も音楽聴いてたら、それが判断できるようになるのは不思議ですねえ。私あんまり頭ようないですけど、音楽聴いたらその人の“悲しみ”や“うれしみ”というのがよう分かりますわ。」
 

最後にインタビュアーが質問しました。
「安藤さんにとっての音楽とは?」






 ・・・・・。いのち ですね、私の。」





dj.jpg
DJブースが一番よく似合う94才。このスペースに47年!
プロフィール

thisboy1994


>>買取のお問い合わせはこちら

●店長「菅田」
 1952年広島県安芸津町生まれ。獅子座のAB型。ビートルズをたまにしか聴かないビートルズ・フリーク。
●スタッフ「オイリー」
 A型、初代ミス・ジスボーイ、元ユニコーン(及び新日本プロレス)・ファン
●スタッフ「モンリー」
 A型、元PANTA FC会員(’83~'01)

●スタッフ「スーザン」
 B型、2代目ミス・ジスボーイ、初レコ:中森明菜

●スタッフ「白井」
 O型、趣味:釣り、初CD:フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンス

【買取専用フリーダイヤル】
0120-50-1041【13時~20時】
0120-0846-45【9時~13時(菅田)】

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。