ビートルズ2014:日本盤真説データ元年の実像

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100周年の記念日は、はたして5日か15日か・・。          



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このシングルは「ビートルズ!」とは何の関係もありません。 
  


 このブログを以前から見ていただいている方なら充分理解してらっしゃると思いますが、本日2014年4月15日は日本でのデビューLP「ビートルズ!」<東芝OR-7041>が発売されてちょうど50年目となる記念日です。これが真実です。8年前に出した「日本盤 60年代ロックLP図鑑」(シンコーミュージック)でそのことを発表し、今年の1月には、「レコードコレクターズ」2月号の“ビートルズ 1964:日米デビュー元年の実像”特集でも、その後の成果も含め定説となっている4月5日発売が間違いであることを主張しました。ちょうど1年前のブログに、“来年の今頃はきっと、ネット上でのコピペの嵐に加え「日本デビュー・アルバム『ビートルズ!』50周年」で各誌が盛り上がり、“64年4月5日”の活字が飛び交うことでしょう。”と書きましたが、その時はまだレココレの特集号に寄稿依頼が来ることは想定していなかったわけです。そのことが功を奏してか、結果的に各音楽雑誌が盛り上がりネット上で“4月5日”の活字が飛び交うようなこともなく、逆に日本盤への意識の低さに寂しさすら感じてた矢先、何とユニバーサルさんが以下のキャンペーンを。

50執念

当初はかなり派手に“64/4/5”の日付が強調されたデザイン広告がアップされてたのですが、現在ではごらんの通りその痕跡が残ってる程度の穏やかなものに変わってます(おそらく複数のレココレ読者からの問い合わせがあったのでしょう)。間違ったままじゃないかと言われる方もいらっしゃるでしょうが、レココレの記事を受けて一気に15日でキャンペーンを張る方が逆にこれまでの歴史(香月本出版から35年)を考えても不自然でしょう。大きな山が動くなんてほぼ絶望的に困難な現実ですが、半世紀という年月を経てレコード会社自らが日本盤デビューLPの発売日(発売月じゃないですよ)を初めて示したということの意義です。

今回の件で何より有益だったのが、メーカー(レコード会社)としての公式見解のようなものが見えてきたことです。4月5日発売の根拠について質問状をメールした方へのメーカー側からの回答は、要約すると「発売日については諸説あるのは知っているが、ほとんどの書籍が5日となっているため明確な社内資料で確認出来ない限り発売日は5日と考えており、可能性は否定出来ないがオフィシャルに15日と断言できる状況ではない。」ということのようです。これは見方によると、かなり希望の持てるアンサーです。“中旬発売”と記されている東芝月報の2冊(64年5月号、7月号)は明確な社内資料と考える余地があるからです。さらに、“4月15日発売”を証拠づける東京新聞の記事は国会図書館に行けば即日確認可能であるし、“ほとんどの書籍”の元になっているデータ本の著者である香月氏の著書にもその新聞記事の内容は掲載されているのです。それと諸説と言っても、5日と15日の二つだけです。




  そんな経緯もあり、先日改めて64年5月号の月報を東芝レコード研究家のOさんからお借りしました。5月号の発売告知表紙と併せて、7月号の「4月中旬に発売した」の記述を貼付しますのでご確認下さい。決して小保方リーダーの説明を理解するほど難解なものではありません。中高生でも納得出来る程度の理屈です。



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東芝月報64年5月号

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東芝月報64年7月号
「ビートルズ!」が"4月中旬に発売された”だけでなく、
「No.2!」が6月15日の臨時発売であることも明記されています。
年間総目録の"6月臨発”は、6月5日ではなく15日と解釈するのが自然でしょう。




201012042346227d9s[1] 東京新聞
香月利一氏のハンパない世界


おそらくみなさんと同様に、LPの発売日に対する反響でメーカーの方も真実が15日であることは何となく理解されてると思います。問題は国内デビュー・アルバムそのものに対する認識です。今回キャンペーンを張ったということは、デビュー・シングルの2月5日と同様に、デビューLPの発売日の重要性をメーカーが認知したわけです。多くの国内ミュージシャンに多大なる影響を与えた世界に誇るべき名盤「ビートルズ!」の発売日ですからね。たかが10日の違いと言われるでしょうが、米国の「SECOND ALBUM」(64年4月10日発売)が出る前に日本のデビュー・アルバムが発売されていたかどうかでその意味合いも微妙に変わって来るでしょう。そのあたりの日米ポップス事情を比較検証し、詳細なデータに拘ることで見えてくる真実を追求されたのが他ならぬ大滝詠一氏ではなかったでしょうか。

今回のキャンペーンは本来の真偽考察に向けてのまたとないチャンスです。これを機に単にレコードのみならず、再来年の“ビートルズ来日50周年”に向けて「ビートルズ日本正史」の編纂を目指されてはいかがでしょう?大村さん。発売日に関してはご意見番(アジテーター?)として私一人が騒いでる印象もありますが、今回のことで、メーカーに対して冷静に話し合おうという呼びかけの動きも出て来ているようです。あくまでも今はネット上での仮戸籍のようなもの(しかも間違ってる)で、いずれ跡形もなくなる可能性も大ですが、いつか将来、文献にて真実が明記される日が来ることを切に願っています。






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この5月号の広告こそが、諸説あっても(2月5日と10日だけだ)私が「抱きしめたい」デビュー派に拘る根拠です。
恐るべし月報の底力!!






PS

今回のブログ書いてて、レココレ2月号の記事で月報5月号を4月号と誤記していることに気付きました。大ポカです。(レココレさんに言っとかなきゃ)

お詫びに東京新聞3月29日の「ビートルズ!」発売予告記事を。


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