2013 NEW YEAR ~「リバプール・サウンド」の命名者①
謹賀新年。遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
大晦日にBS日テレで「ノルウェイの森」やってましたね(BSフジじゃないんだ)。夕方6時からの放映というのが意外でもありましたが、PG12指定でもあり地上波では難しそうです。でも村上春樹がノーベル賞とったらやるかも・・。今年あたり、いよいよでしょうか?
そういえば、以前グログで触れた「松山ケンイチが壁にレコードを飾るシーン」や「直子がレコード店で待ってるシーン」ですが、その後発売されたDVDの特典映像になってました。
ピーターとゴードン/「NO.2」<OP-7205>
オークション落札額25000円也
年末オークションに出品したピーターとゴードンのセカンド・アルバムです。ピーターとゴードンといえば「愛なき世界」。いくら恋人の兄がいるデュオだからって、こんな名曲をサラっと作ってやれるレノン&マッカートニーって本当に凄いと思います。ところで、レノン&マッカートニーの歌う「愛なき世界」の音源って残ってないのでしょうか?ブートでも何でもいいから、死ぬまでに一度聴いてみたいものです。このLPの1曲目は日本盤独自に「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス」に差し換えてあるのですが、二人のせつな系ハーモニーがとにかく絶品!この曲を聞くと、高校の文化祭でロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(バンド名)の浜田(省吾)君と福田君がハモって歌ってたのを思い出します。高校生の浜田君は歌い方がジョンぽかったので、あれが僕にとってのピーターとゴードンの曲の疑似レノン&マッカートニー・ヴァージョンだったのかもしれません。この曲、実はレノン&マッカートニー作品ではなく、トリッキーな曲作りでビートルズ的エッセンスを感じさせるデル・シャノンの作であるという、何ともややこしい話。80年代のことだったと思うのですが、来日したデル・シャノンとジョニー・ティロットソンがデュエットでこの曲を歌うTV映像(確か「ミュージック・フェア」だったと思う)を録画したことがあります。
このLPの帯に書いてある“リヴァプール・サウンド第一弾!”のキャッチ・フレーズに、一瞬「(ビートルズ以外の)最古のリバプール・サウンドLP発見か?!」と思ったのですが、それに続く「来日記念盤」の文字で真意を理解しました。つまり「“リバプール・サウンド”を掲げて来日した初めてのグループの記念盤」という意味だったのです。
このセカンド・アルバムが発売されたのが65年5月。4月22日に来日したピーターとゴードンの公演の様子は当時のミュージック・ライフ6月号に詳しくレポートされていますが、そのライヴこそが、その後アニマルズ、ハニーカムズ、ホリーズと続く、いわゆる“リバプール・サウンド来日ラッシュ”の先便を切ったものだったのです。実はこの「リバプール・サウンド」という言葉、(ご存じの方も多いと思いますが)日本独自の表現なのです。そうすると言い出しっぺが必ずいるわけで、じゃあいったいそれは誰なのか。ふとそんな疑問が湧いてきました。とりあえず①としましたが、これまでのテーマものと同様に今の段階ではほとんど何も考えていません(「映画の中のレコード店」はよくぞ⑩まで続きました)。「リバプール・サウンド」という活字を、レコード・音楽書籍・音楽雑誌・新聞紙上等でどこまで遡れるか。ちょっぴり楽しみでもあります。
「NO.2」のラストを飾る「リーヴ・ミー・イン・ザ・レイン」。レノン&マッカートニーに負けじとアッシャー&ウォーラーもいい曲作ってます。マイナー・コードっぽいブレンドやリリカルなハーモニーも、リバプール・サウンドの醍醐味の一ではないでしょうか。
“お別れは再度ピーターとゴードンの自作自演。しとしとと降る雨をながめながら、お互いに別れちゃった淋しさをくやみ悲しんでいる曲で、2人の意気の合ったカスケーティング・デュエットが楽しめます。”(解説 木崎義ニ)
大晦日にBS日テレで「ノルウェイの森」やってましたね(BSフジじゃないんだ)。夕方6時からの放映というのが意外でもありましたが、PG12指定でもあり地上波では難しそうです。でも村上春樹がノーベル賞とったらやるかも・・。今年あたり、いよいよでしょうか?
そういえば、以前グログで触れた「松山ケンイチが壁にレコードを飾るシーン」や「直子がレコード店で待ってるシーン」ですが、その後発売されたDVDの特典映像になってました。
ピーターとゴードン/「NO.2」<OP-7205>
オークション落札額25000円也
年末オークションに出品したピーターとゴードンのセカンド・アルバムです。ピーターとゴードンといえば「愛なき世界」。いくら恋人の兄がいるデュオだからって、こんな名曲をサラっと作ってやれるレノン&マッカートニーって本当に凄いと思います。ところで、レノン&マッカートニーの歌う「愛なき世界」の音源って残ってないのでしょうか?ブートでも何でもいいから、死ぬまでに一度聴いてみたいものです。このLPの1曲目は日本盤独自に「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス」に差し換えてあるのですが、二人のせつな系ハーモニーがとにかく絶品!この曲を聞くと、高校の文化祭でロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(バンド名)の浜田(省吾)君と福田君がハモって歌ってたのを思い出します。高校生の浜田君は歌い方がジョンぽかったので、あれが僕にとってのピーターとゴードンの曲の疑似レノン&マッカートニー・ヴァージョンだったのかもしれません。この曲、実はレノン&マッカートニー作品ではなく、トリッキーな曲作りでビートルズ的エッセンスを感じさせるデル・シャノンの作であるという、何ともややこしい話。80年代のことだったと思うのですが、来日したデル・シャノンとジョニー・ティロットソンがデュエットでこの曲を歌うTV映像(確か「ミュージック・フェア」だったと思う)を録画したことがあります。
このLPの帯に書いてある“リヴァプール・サウンド第一弾!”のキャッチ・フレーズに、一瞬「(ビートルズ以外の)最古のリバプール・サウンドLP発見か?!」と思ったのですが、それに続く「来日記念盤」の文字で真意を理解しました。つまり「“リバプール・サウンド”を掲げて来日した初めてのグループの記念盤」という意味だったのです。
このセカンド・アルバムが発売されたのが65年5月。4月22日に来日したピーターとゴードンの公演の様子は当時のミュージック・ライフ6月号に詳しくレポートされていますが、そのライヴこそが、その後アニマルズ、ハニーカムズ、ホリーズと続く、いわゆる“リバプール・サウンド来日ラッシュ”の先便を切ったものだったのです。実はこの「リバプール・サウンド」という言葉、(ご存じの方も多いと思いますが)日本独自の表現なのです。そうすると言い出しっぺが必ずいるわけで、じゃあいったいそれは誰なのか。ふとそんな疑問が湧いてきました。とりあえず①としましたが、これまでのテーマものと同様に今の段階ではほとんど何も考えていません(「映画の中のレコード店」はよくぞ⑩まで続きました)。「リバプール・サウンド」という活字を、レコード・音楽書籍・音楽雑誌・新聞紙上等でどこまで遡れるか。ちょっぴり楽しみでもあります。
「NO.2」のラストを飾る「リーヴ・ミー・イン・ザ・レイン」。レノン&マッカートニーに負けじとアッシャー&ウォーラーもいい曲作ってます。マイナー・コードっぽいブレンドやリリカルなハーモニーも、リバプール・サウンドの醍醐味の一ではないでしょうか。
“お別れは再度ピーターとゴードンの自作自演。しとしとと降る雨をながめながら、お互いに別れちゃった淋しさをくやみ悲しんでいる曲で、2人の意気の合ったカスケーティング・デュエットが楽しめます。”(解説 木崎義ニ)