スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

映画の中のレコード店⑩

 撮影がクランク・アップし、8月31日に早稲田大学での打ち上げパーティーに呼んでいただいたときのことです。会場となった大隈庭園の場所がよく分からずうろうろしていると、同じ様に近くで迷っている二人組(会社の上司と部下?)がいました。「ノルウェイの森のパーティーですか?」と訊くと、「ええ、そうです」との返事。「分かりにくいですよねえ」と声をかけながら、たまりかねてスタッフのOさんに電話しました。「場所がよく分かりませんねえ。僕以外にも“迷子”が二人いますよ」と笑いながら話しているうちにそれらしき会場が見えてきて、何とか無事時間内にたどり着くことができました。会場で国際部の人から「レコードの拘りようは“クロサワ”流だったってもっぱらの噂ですよ」と声をかけてもらい、気を良くしてるとやがてパーティーが始まりました。まず関係者のスピーチからスタート。「では亀山千広プロデューサー、一言お願いします。」すると近くにいた二人組の上司がささっと壇上に・・。ガ~ン!(笑えない)






jack.jpg
ロケに立ち会った2日間。二日目は朝7時からの準備に始まり
夜中12時直前までのLP片づけで体がボロボロでしたが、
やはり私にとっての勲章は、初日のロケ終了後に細野さんから
「ごくろうさまでした」と握手を求められたことに尽きます。


 昨年の7月16日、映画会社のOさんからビートルズ音源の「ノルウェーの森」が主題歌に決定した旨のメールが届きました。ロケに出向いた当初はアップルからはビートルズのジャケット使用も難しそうな感触で、まして音源の使用ははなから諦めてるムードだったのに・・。
興奮してメール返信しました。
「僕達当時のリアルタイマーからすれば、ビートルズがそのまま使用されることの大きさははかりしれません。もうそれだけで映画が成功したも同然です。」
それに対しOさんから、「菅田さんにあそこまで動いて頂いた以上、こちらも頑張りますよ!」とのメールが。
オベンチャラでも嬉しいじゃないですか(オベンチャラでしょうが・・)。






curtis.jpg
ワタナベがレジで「1900円になります」と伝えたレコード。 
客のスノッブな服装から判断し、とっさに棚にあったこのLPをチョイスしました。


 期待に胸ふくらませ完成した映画の関係者試写会に出向いたのは、昨年の9月30日でした。観終えた感想ですが、正直期待が大き過ぎていたこともありすっかり落胆してしまいました。この程度の露出なら別に僕が出向いてレイアウトしなくてもよかったじゃん(レコードのことしか考えていませんから)。でもその後「公式ガイドブック」を見たりして、この映画に対する監督やスタッフのただならぬ執着や完成に至るまでの苦労、さらには芸術映画としての理解を深めるにつれ、この映画に関われたことを誇りに思うようになりました。でも時の流れはあっという間です。年が明けて、本屋の映画雑誌コーナーも“松ケン=ノルウェイの森”から“松ケン=GANTS”一色に切り替わってしまいました。「もうこの映画を映画館で観ることもないんだなあ」と思うと何だかせつなくもあり、観納めにとかろうじて放映していた映画館に足を運びました。既に1日1回小ホールに追いやられての放映となっていて、土曜日ではありましたが、僕以外には若いカップルが4組ほどの動員でした。71年のアメリカ映画「ラスト・ショー」に登場する寂れた映画館でのシーンを思い出してしまいました。何の気負いもなく、小さなスクリーンで一般的な映画と並列の感覚で観たのがよかったのでしょうか。何か物凄く惹き込まれてしまい、観終わって、ほんの一部ではあったにせよとんでもない映画に関わってしまったんだなあと感動してしまいました。

 振り返ってみたらいろんな偶然が重なりBIGな映画に協力することができたわけですが、勘違いしないことでしょうね。ストーンズの曲に「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」ってのがありますが、ただのレコード・バカにたまたま降りかかった話だけのことという気がします。

I’m Only A Fool For Records.

「こっちもかなり変だけど、中古レコード屋の経営者って、それに輪をかけて変な人が多い。  ~(中略)~ 「世界は舞台だ」とシェイクスピアは看破したけど、世界はまた中古レコード店でもあるのだ - と村上は断言してしまいたい。」
(村上春樹著「村上ラヂオ」より) 
当然私のお店に向けられた言葉ではありませんが、レコード・ファンとしての同類の嗜好を感じてしまい、何か励みになります。これからもレコード・バカやって行きますので、今後とも一層のご指導ご鞭撻何卒よろしくお願いいたします。


「信じるものを見つけた人間は、ただもうひたすらに進むしかないのだと思います。
結果がどうであれその進んでいく過程はやっぱり美しいものなのだと思います。」







morisakishotennohibi.jpg

森崎書店の日々
これもほんわりと温かくしっとりと優しく、
そして勇気を与えてくれる映画でした。

nishidaeydie.jpg
“森崎店長の愛読書に交じって古いレコードがあった”
なんて設定どうでしょう?




プロフィール

thisboy1994


>>買取のお問い合わせはこちら

●店長「菅田」
 1952年広島県安芸津町生まれ。獅子座のAB型。ビートルズをたまにしか聴かないビートルズ・フリーク。
●スタッフ「オイリー」
 A型、初代ミス・ジスボーイ、元ユニコーン(及び新日本プロレス)・ファン
●スタッフ「モンリー」
 A型、元PANTA FC会員(’83~'01)

●スタッフ「スーザン」
 B型、2代目ミス・ジスボーイ、初レコ:中森明菜

●スタッフ「白井」
 O型、趣味:釣り、初CD:フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンス

【買取専用フリーダイヤル】
0120-50-1041【13時~20時】
0120-0846-45【9時~13時(菅田)】

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。