映画の中のレコード店⑥

 映画製作会社から電話があったのが2009年の5月22日。セット撮影初日となるレコード店のロケを6月10日に控え、簡単に考えていた帯付LPの手配もままならず、スタッフの焦りもかなりのものでした。私の「現物でやりましょう!」の一声で、翌日には二人のスタッフが広島入り。たまたま60年代末の帯付ストックが来店時に100枚ほど用意できていたこともあり、二人共かなり安堵された様子でした。「公式ガイドブック」によると、電話があったのは水原希子のキャスティング決定直後だったようで、さらにレコード店の店長役も「40代のミュージシャンで探している」とのことでした。「誰かいませんか?」と訊かれ、冗談で「僕がやりましょうか?」と答えると、半笑いのノー・コメントが返ってきました。40代ということで、レコード・フリークでもあるKさんとSさんを推薦しておきました。




⑱april fool
このブログを見られているようなコアな方でも、
帯付LPの現物を見たことのある人は皆無に近いと思います。
 

 数日後にスタッフから「トラン監督がドアーズっぽい日本のバンドの音源を挿入曲で探している」と聞き、キーボード入りということもあってエイプリル・フールのアルバムを薦めました。「メンバーには“はっぴいえんど”以前の細野晴臣もいて・・」と伝えると、「えぇ?そうなんですか!まだ正式発表はされてませんが、その細野さんが店長役に決まったんです。」何というジャスト・タイミング!
「40代じゃないじゃ~ん」とツッコミを入れながらも、日本ロック界の大御所、店長役に何の不足がありましょうぞ。
監督にはエイプリル・フールはイマイチだったようですが、収録曲の「暗い日曜日」に注目されたということでした。残念ながら詞の内容がそぐわなかったのか採用はされませんでしたが、「暗い日曜日」のテイストそのものは、映画「ノルウェイの森」のサントラ収録曲としてはアリだった気がします。



kiko mizushima 1
エイプリル・フール、パワーハウス、ライノセロスなどが並ぶ、
69年秋のメイキング・シーン
 


 そしてさらにもうひとつのジャスト・タイミングが。何と日本ロックのコレクターにとっての究極メガ・レア盤「エイプリル・フール」の帯付LPが、たまたま電話依頼があった数ヶ月前、15年振りに買取で入手していたのです。何年か前にCD化され今ではマニアックな音楽ファンにも認知されたアルバムとなっていますが、この帯付LP、映画化するからといって簡単にコレクターが提供してくれるような代物ではないのです。「エイプリル・フール」と「パワーハウス」の現物が壁面を飾る映画。これこそ正に奇跡の“レコード映画”化です!
(騒いでいるのはひょっとして私だけ? でしょうね・・)


プロフィール

thisboy1994


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●店長「菅田」
 1952年広島県安芸津町生まれ。獅子座のAB型。ビートルズをたまにしか聴かないビートルズ・フリーク。
●スタッフ「オイリー」
 A型、初代ミス・ジスボーイ、元ユニコーン(及び新日本プロレス)・ファン
●スタッフ「モンリー」
 A型、元PANTA FC会員(’83~'01)

●スタッフ「スーザン」
 B型、2代目ミス・ジスボーイ、初レコ:中森明菜

●スタッフ「白井」
 O型、趣味:釣り、初CD:フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンス

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