映画の中のレコード店④

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カン/「ダゴ・マゴ]<LP-93025B>
このLP収録の「ブリング・ミー・コーヒー・オア・ティー」が、
映画「ノルウェイの森」の挿入歌として使われています。
映画公開の1週間前に、たまたまジャズ・コレクターから買取したものです。



 映画「ノルウェイの森」の製作スタッフが頭をかかえていたのが、60年代末におけるレコード店のセットを作らないといけないという問題でした。レコードというものは、今ではネット上のショップにも溢れていて簡単に調達出来そうな印象を受けますが、新譜のレコード店というのが大きなネックとなったのです。CDもそうですが、日本盤のLPには帯というものが付けて売られていました。ですから帯が無い状態のLPを店内に並べても、“60年代末の新宿近辺に位置する小じんまりとした新譜のレコード・ショップ”としては、非常にリアリティーに欠けてしまうのです。

 これまで「映画の中のレコード店」で書いてきたものは、基本的にリアルタイムでの映像です。今のCDショップでそのままロケをするようなものです(それでも現在ではいろいろ問題があるのですが)。古い音楽雑誌や記録映画等で見ると、昭和30年代のレコード店にはまだ帯付と帯なしのLPが混在してるのですが、「ノルウェイの森」の舞台となっている1960年代末には帯付という形が既に定着しています。しかも運の悪いことに、60年代末という時期は、今となっては非常に帯がレアな時代にあたっているのです。国会図書館に所蔵されているLPも帯は完璧に破棄されていて、これまで大量に出版されているレコード・ヴィジュアル本でも基本的に帯付のものは皆無に等しい状態です。要するにデータすらないのです。“60年代末のLPを帯付で揃える”ことは、一般の人が考えているような簡単な話ではないのです(このブログを読まれているような奇特な方はご存じでしょうが)。




lp zukan
「日本盤60年代ロックLP図鑑(洋楽編)」
シンコーミュージック、2006年
 

 レコードの協力依頼があったのは、4年前に出版した「日本盤60年代ロックLP図鑑(洋楽編)」がきっかけでした。映画製作会社がこの本に注目し、出版元であるシンコーミュージックからの紹介で私に声がかかったのですが、今から考えてみると、製作スタッフは帯付で掲載されているこの本の画像データが欲しかったのではないでしょうか。それらを拡大コピーしてレコード店内の装飾として使う。レコードというものはあくまで背景であり、映画の中においては所詮小道具にしかすぎないのですから。



プロフィール

thisboy1994


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●店長「菅田」
 1952年広島県安芸津町生まれ。獅子座のAB型。ビートルズをたまにしか聴かないビートルズ・フリーク。
●スタッフ「オイリー」
 A型、初代ミス・ジスボーイ、元ユニコーン(及び新日本プロレス)・ファン
●スタッフ「モンリー」
 A型、元PANTA FC会員(’83~'01)

●スタッフ「スーザン」
 B型、2代目ミス・ジスボーイ、初レコ:中森明菜

●スタッフ「白井」
 O型、趣味:釣り、初CD:フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンス

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